医療分野で課題としてあるのは、医療過誤などの問題である。医療行為は患者の治療などのために行われるものの、人間が処置する以上は何らかのトラブルが生じる可能性がある。このことが、医療における解決すべき喫緊の問題として立ちはだかっている。医療機器に携わるフリーエンジニアもまた、医療関連の一人として責任ある行動を心構えとしてもっていなければならない。
開発した医療機器は、医師や看護師が使用することが多い。その際に、医療活動にミスがないような心がけを持つ必要がある。同じ機能を持った機器であっても、その設計次第で作業中のミスを未然に防ぐことはできる。医療機器開発のデザイン一つで、将来起こりうる医療過誤が予防できるだけに、医療機器開発に携わるエンジニアにとっては、担うことになる責任が大きい。
フリーエンジニアが医療機器の開発を行うにあたっては、設計に問題がないかなどについて、自らの責任を持って十分な検証を心がけなければならない。そのため、他の医療機器開発のエンジニアや、あるいは医師などの医療関係者たちとコンタクトを取ることが役立つ。開発中の医療機器について、設計上のミスは無いかどうかや使用した感想について意見をもらうことができる。機器への検証の作業は、開発コストの面では負担となる。
しかし、そのコストを軽視することなく、十分な医療機器への検証を経ることで、安全で医療過誤のない医療機器を提供することができる。
現場とうまくコミュニケーションを取ることで正確かつやり甲斐のある仕事になるだろう。